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Queen – We Are The Champions

【UKが生んだ伝説のロックバンド】Queen

洋楽を聴くキッカケになった出来事が洋楽ファンにはあると思うし、「特に意識して洋楽聴かないけど、いい曲だと思ったら聴くよ」という人も多いと思う。
実は僕が初めて意識して聞いた洋楽がこの曲。あの時のことはかなり鮮明に覚えている。
 当時、洋楽のコンピレーションアルバムのベスト盤を初めて自分のお小遣いで買って聴いたとき、この曲が1曲目として、ヘッドフォンから聴こえてきましたーーー。

前置きが長くなった&ありがちなキャッチフレーズで申し訳ないですが、彼らほどこの言葉が似あうバンドはいないでしょう。”世界中で愛され続けるロックバンド Queen(クイーン)”
1970年代にデビューして以来、50年以上経った今でも、彼らの音楽は色あせることなく新しい世代へと受け継がれています。一体なぜ、ここまで世代を超えて人々を惹きつけるのでしょうか。


1. 圧倒的すぎるヴォーカル ― フレディ・マーキュリー

世界中に「歌」を生業にしている人ってどれくらいいるんでしょうね。いろんなタイプのボーカリストがいるので議論は尽きないですが、あくまで僕主観ですがNo.1のボーカリストはフレディ・マーキュリーだと思っていて。Queenの代名詞はフレディの歌声かと思います。

4オクターブの声域を自在に操り、オペラのように壮大な表現からハードロックのシャウトまで、どんなジャンルでも完璧に歌いこなすカリスマ性は間違いなくオンリーワン。

大変残念な事に、既にフレディはこの世を去っているので、僕がクイーンを知った時は彼の生声をライブで体感する機会は無かったですが、それでも過去の映像から分かることがあります。
テレビの音楽番組等で実際に歌っている人を見て、「なんかCDと全然違って下手だなぁ…」と思った経験ってないですか?(笑)
良し悪しは賛否両論あるので置いといて、フレディはCDを余裕で超えてきます(笑)
全くポジティブな裏切りで度肝抜かれます。当時の自分にはそれも衝撃的でしたね。


2. フレディに負けない個性派ぞろいのメンバー

クイーンは、もちろんフレディだけでなく、他のメンバーも強烈な才能を発揮しています。持論ですが、このメンバーがいたからクイーンは「フレディのバンド」ではなく、「フレディを最大限活かすことのできるバンド」となり、世界中で愛されるようになったのだと思います。

  • ブライアン・メイ(ギター):100年以上昔の暖炉に使用されていた木材を使用して自作したギター「レッド・スペシャル」から生み出される独特の音色とシェイプは、大きな個性を持ったギター。
  • ジョン・ディーコン(ベース):シンプルかつキャッチーなベースラインで曲を支える。かといって、支えるだけではなく独自の特徴的なメロディを持ったベースラインもあり、かなり革新的なベーシスト。
  • ロジャー・テイラー(ドラム):激しくも安定したドラミングと、伸びのあるハイトーン・コーラスを兼ね備え、曲に新しい側面を魅せる。

なんと4人それぞれが作曲を担当(あんまり聞いたことないケース)し、まさに「才能の集合体」といえるバンドです。


3. ジャンルを超える音楽性

Queenの魅力の一つは、幅広い音楽性にあります。
ロック、ポップス、オペラ、ディスコ、ファンク… どんなスタイルも吸収して、4人独自の「クイーン流」に変えてしまう柔軟さ。

特にシンセサイザーを使わず、ギターの音を重ねて重厚なオーケストラサウンドを生み出したり、マーキュリー、メイ、テイラーの3人が、声を何重にも重ねることによって作られるハーモニーもオペラ的なアプローチもクイーンの音楽的な特徴。(「ボヘミアン・ラプソディ」はまさしく随一の“ロックオペラ”!)
時代に合わせて進化していく姿勢も、長く愛される理由のひとつです。


4. 世界をひとつにしたライブ

特に有名なのは1985年の「ライブエイド」でのパフォーマンス。いまも語り継がれる伝説。

ロンドン会場であるウェンブリー・スタジアムには約7万2千人の観客が集まりました。

ライヴエイド(LIVE AID)は、「1億人の飢餓を救う」というスローガンの下、「アフリカ難民救済」を目的として、1985年7月13日に行われた、20世紀最大のチャリティーコンサート。「1980年代ウッドストック」とも一部でいわれていたが、その規模をはるかに超越したものとなった。2004年DVDとして発売された。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

見て、このスタジアムを埋め尽くした観客。これが実際の映像というのは、にわかには信じがたいというか。この観客をひとつにした瞬間は、まさに「ロックの奇跡」。

聴衆の前で声高らかに歌い上げるフレディ。あくまでこれも僕の勝手な解釈ですが(捉え方は人それぞれでいいと思うし、それが洋楽の醍醐味の一つだと思う)、フレディがここで言うチャンピオンは、いわゆる世間で言う“成功者”ではなく“名もなき一般的な聴衆”ではないかと。この曲は彼ら一人一人に向けて歌っている内容じゃないかと思っています。

日々、イヤなことや悲しいことがあって思った通りにいかない人生だが、「我々はチャンピオンなんだ、だから闘い続けるんだ」と鼓舞してくれる、勇気づけてくれる、そんなメッセージとして僕は受け取っています。

We are the champions, my friends

俺たちはチャンピオンだ、なぁ友よ


And we’ll keep on fighting ‘til the end

全てが終わる時まで闘い続けるんだ


We are the champions

俺たちはチャンピオン


We are the champions

俺たちは皆チャンピオンなんだ


No time for losers

負け犬には用はない(失敗する人々や後ろ向きな考え方をする人々には時間を割かない)


‘Cause we are the champions of the world

俺たちはチャンピオンなんだ、この世界の中の


まとめ

Queenの魅力は、一言で表すなら「枠にとらわれない自由さ」。
音楽ジャンルを飛び越え、時代を超え、人種や国境さえも超えて愛され続ける理由は、彼らが常に挑戦し、発信し続けたからこそ。

もし彼らについてまだあまり知らなければ、彼らの軌跡を綴った映画があるので観ると分かりやすいですよ。

ロックの可能性を無限に広げたQueenの真髄が詰まっています。ぜひどうぞ!

ABOUT ME
しまひろ
日本生まれ湖国出身現在41歳。 元音楽学校出身のベーシスト、ライブ好き。 “あの頃、僕らは若かった” 夢中になった、あの時代の洋楽(主にロック)を現代に再普及すべく執筆中。